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今日はヒトデ祭りだぞ!

主に勢いに任せた雑記

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東大卒のプロゲーマーから学ぶ仕事への取り組み方(東大卒プロゲーマー、感想)

書評(という名の感想) 趣味-ゲーム 趣味

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「ゲームをしていたのに、東大に入れたのか。ゲームをしていたから、東大に入れたのか。――僕の場合は後者であろう」

 

 

コレ読みました

予想以上に良い内容だったので皆さんにも紹介したいと思います

どんな本なのさ?


内容をザッと説明すると、まあタイトル通りなんですけど 

東大卒のプロの格闘ゲームプレイヤーの、今に至るまでの成功と挫折の紆余曲折な人生が書かれている本です
自伝的なモノですが、単純に物語として読めるくらいの面白さがありました 

もう既にタイトルで目を惹きますよね

東大出てそれってどうなん!? 


みたいな 


もったいな!
 


みたいな。 


っていうかプロゲーマーって存在すんの!?
 


みたいな

ちなみに僕はタイトルではなく、著者に惹かれて購入しました

最近よく格ゲーをやってるんですけど、数多のプレイヤーの中で飛びぬけて強く「格ゲー5神」とまで言われるあの「ときど」が書いた本です

内容として、現役の格ゲープレイヤーが読んで面白いのはもちろんの事、まったく格ゲーの事を知らない人が読んでも楽しめると思います

タイトルで興味を持った方は是非どうぞ

プロの格ゲーマーってどうやってお金稼いでんの!? 

って事なんかもわかります

 

それで、やっぱり一番気になるのは
何で東大行くような奴がプロゲーマー?」
って部分だと思うんですが、勉強が嫌になったとかそういう訳ではありません
 

何故東大に行っておきながらプロゲーマーに?


本文を読むとわかりますが、「ときど」はむしろ研究に打ち込んでおり、東大在学中にバイオマテリアル研究の成果が国際学会で評価されたこともあります
では、何故なのか

理由、すぐに書いてあります

 

何よりもゲームが好きだから

 

わかりやすいです

まあ実際はそこに至るまでのエピソードががっつりあるわけですが、ここでは省きます 

勉強を頑張っていた理由も

「褒められるから」

成績が良ければゲームを買ってもらえるから」

だそうです
ちなみに子供の時からゲームが強く、高校生の時に海外大会で優勝するほどでした

今でも1日最低8時間はゲームの練習をするそうです

普通の人が仕事をしている時間、ゲームのプロの自分がそれをやるのは普通、みたいな事を言ってましたが、全然普通じゃねー!


しかもゲームに疲れたら息抜きにゲームをしますとか言っててもうね……

 

 (※僕↓)

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(※この後一生起き攻めでハメられて死ぬ)

 

驚くべきプロ意識


こんなゲームばっかやってるって事は、もうひょろひょろのもやしみたい外見を想像するかもなんですけど、ときどは意外と鍛えられた体をしています


これは他のプロのゲーマー達にも共通することで、理由として
 

世界中の大会に出る事が多く、体力がないと大会でベストな状態でプレイ出来ないから


らしいです

もう体を鍛える理由までゲーーーム! 何でもゲーム!! 

流石としか言えません

「ときど」というプレイヤー 


まずこちらを見てください

 

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大会の時の「ときど」です
これが、ゲームをプレイしている顔に見えますか?
この集中した際の鬼のような形相は外国人に
 

「見ろ! まるで殺し屋の顔つきだ!」


と実況され


「Tokido with the murder face!」


等とコメントされるほどです
集中した「ときど」は、二つの意味で怖いです

そして「ときど」と言えば格ゲーマーの中では「寒い」事で有名です
何よりも大切なのは勝つ事。とにかく合理的な動き。最強キャラをチョイスして、最強と思われる行動をひたすら押しつける
 
ハメ・待ち・逃げなどといった巷では「卑怯」とされることが多い戦法も、ルール上問題がなければ躊躇なく行い、そして勝つ

これは「ときど」自身も実際に「自分はそういうプレイヤーだ」と自覚していて、「それで何も問題ない」と考えてていたそうです
 
しかし本書を読んでいるとその考えも変わっているという事がわかります

本書では
実力と勝敗が全てではなく、観客を楽しませるプレイや礼儀が大切
とまで書いていて、それに気付くエピソードもあります
ときど」ファンや、同じ考えの人は必見ですね(ちなみに実際はかなりお茶目で親しみやすい人物です)
 
それが顕著に表れているのがこの対戦でしょう
伝説の「リアル瞬獄殺」です

 
その部分だけ切り取っていますが、僕は腹抱えて笑いました

見ての通り会場でもバカ受けです

なぜ日本人の格ゲーマーは強いのか

格ゲーの世界大会で、日本人が上位を占める事は非常に多いです

その理由として「ときど」は一人で練習するより、仲間を作る方が上達するのだと言っています

日本人のプロゲーマー達はいわゆる「対戦会」のようなものを良く行い、自分のネタをばらして(大会では敵になるにもかかわらず)アドバイスをし合います

そしてこれは海外ではあまり見られない光景らしいです
その理由として、海外での大会はとにかく「金」が絡む事があげられます。日本よりもプロゲーマーという職業がメジャーな海外では、ちょっとした大会でも「金」が絡みます
いうならば戦術やプレイ自らのは「飯のタネ」なのです。それをライバルにバラすのに抵抗があるのは当然と言えるでしょう

そのような常に緊張感を持った対戦をしている海外勢ですが、ときどはこう書いています

「しかし直接戦ったら勝つのは自分達だ」

そして

「手段を選ばない勝ちたがりを続ければ相手にされなくなる」

「格ゲーはいい人だけが勝てる世界」
 
どんなに才能豊かなプレイヤーでも仲間と情報共有しあう習慣のあるプレイヤーには勝てない」

 
という結論を出しています

誰よりも「ただ勝つ事」にこだわっていた「ときど」が最終的にこういった結論を出すのは感慨深いものがありますね

他にも様々なエピソード

「ときど」が悩んでいる時にアドバイスを貰った「ウメハラ」とのエピソード(プロゲーマーになるきっかけ)

今までのプレイスタイルを打ち崩された「ももち」との対戦(上記の「ただ勝つ」プレイでは駄目だと思ったきっかけ)
 
何かも語られています
格ゲーファンには嬉しいですね 

 この本のテーマ

僕の人生を切り拓いたのは、冷静さでも合理性でもない、身を焦がすような情熱だった

この本のテーマは一言で表すならば、サブタイトルにもある

情熱」

です

これだけ真摯にゲームに取り組み、格ゲー界隈全体を盛り上げている「ときど」ですが、本人はこう書いています

 「僕は自分1人では情熱を燃やせない人間だった」

では、どのように情熱の火を灯したのか

彼は、周りの人間から情熱を受け取ることで自分自身に火を灯していまし

ただし、情熱を持った人がずっと近くにいるとは限りません
大学の恩師が自分の元から居なくなった時、「ときど」はその事に気付きます
自分で灯していたわけではなく、周りから受け取っていただけだった、と
 
「ときど」は完全に意気消沈し、迷いに迷い、「安定」した道を選びかけましたが、ウメハラや父のアドバイスにより
最も情熱を燃やす事が出来る道」
へと歩みを進めます 

 「情熱に浮かされ生を燃やす快感を知った僕は、もう情熱の芽のない場所では生きていけないのだ」


そして今度は自分が、受動的にではなく、能動的に動き出します
 

自分の情熱を最も燃やす事の出来る「格闘ゲーム」
 

「受け取る側」から、「渡す側」へと変わっていきます

自ら動く事で「情熱」という火が大きくなっていく
 

「情熱はさらに、人を呼び寄せる。情熱を持って事に当たっていると、困ったときや、1人で超えられるよりも高い壁に出会ったとき、必ず救いの手が差し伸べられる。

僕には練習相手をしてくれる仲間がたくさんいて、彼らと切磋琢磨しながら強くなっている。

彼らが貴重な時間を僕に貸してくれるのは、僕が真剣にゲームに打ち込んでいるのを知っているからだ。

僕の情熱を、粋に感じてくれているからなのだ。

 

「情熱」が周りに段々と伝わり渦になっていく
知らず知らずのうちに同じ熱量を持った人間がそこには集まってい 

それこそが、ときどの言う「情熱」の凄さ 
 
そしてこうも言っている
 
もしあなたが
 
「情熱を持ちたいけど持てない、でもなんとなく現状に不満がある」
 
という状況なら

 

「この人って熱いな、ちょっと面白いな」

 

と思う人のそばに行ってみるといい、と
 
彼らがきっと、あなたに火をつけてくれるはず
 

仕事と情熱

最後に

「ときど」は仕事について、こう答えている

華のある仕事。
 
就きたい職業、就職したい企業のランキング上位には、
 
そんな魅力的な「イメージ」の職や企業が連なる。
 
しかし、実際に自分でその仕事に取り組んで、「イメージ」
 
どおりの姿に持っていくためには、結局のところ、
 
情熱というのが不可欠なのではないだろうかと僕は思う。

まさに、その通りとしか言いようがない

そしてこれは仕事に限った話ではない
あらゆることに情熱を持って生きていきたいと、素直にそう思った 

 

理論は結局、情熱には叶わない。

 

おわりっ